鹿児島県の種雄牛造成の取り組み– sires –

県有種雄牛の造成は,県肉用牛振興協議会の改良方針の中で定められています。
鹿児島県肉用牛改良研究所では,改良方針に基づき,以下の取り組みも行っています。

鹿児島県肉用牛の改良方針

鹿児島県肉用牛振興協議会

1 改良基本方針

種雄牛については,優良形質の固定化を図るため,本県基幹系統(気高系,金水9系,但馬系)による計画的造成を第一義とし,次世代の繁殖雌牛群の血統構成を予測する等,将来に備えた系統の種雄牛を選定する。

鹿児島県肉用牛改良研究所の
取り組み

雌系統(稀少系統)からの種雄牛造成

雌系統(稀少系統)とは···

主に,繁殖性(丈夫で長持ち,子出しが良い)や哺育能力(子育て上手,乳の出が良い)などの種牛能力に優れ,各地区において多くの後継牛を残してきた雌牛の家系。しかしながら,産肉能力を求めてきた結果,頭数が少なくなってきた系統(稀少系統)。

① 雌系統の優れた能力(繁殖性や哺育能力など)の取込(遺伝子取込)と遺伝資源の確保

交配種雄牛

  • 産肉能力に優れる

×

母牛

  • 雌系統(特定の祖先を持つ)
  • 繁殖能力や哺育能力に優れる
  • 産肉能力に優れる
  • 各地区の稀少な遺伝子(遺伝資源)

● 造成された種雄牛

産肉·種牛性に優れ,雌系統の特徴を保有

種雄牛造成系統
華春福 金華光 福華松ふくこ系
喜亀忠かめ系
華忠良まつ系
秀幸福たけやま系
梅華福 梅茂丸にわうめ系
益華福なかはら系
華義福 吉秀桜よしひめ系
華姫博 華平勝ひらかわ系
金吉桜さくらまる系
白浜喜しらき系
松華幸 松西郷 松秀山まつこ系

② 両づる(稀少系統の遺伝子固定)の交配

交配種雄牛

  • 雌系統から造成
  • 雌系統の特徴(遺伝子)を保有

×

母牛

  • 交配種雄牛と同じ雌系統
  • 雌系統の特徴(遺伝子)を保有

● 造成された種雄牛

雌系統の特徴を保有

「金華好」

父:「華春福」ふくこ系からの造成
母:「かねこ4」ふくこ系

系統と育種組合について

育種組合系統名
鹿中央ふくこ系 まつこ系 よしひめ系
薩摩いわい系 ひろはし系 ぎんざ系 かどしま系 いちこ系 なつえ系
姶良かめ系 つぎまさ系 きさらぎ系 さくらまる系 にわうめ系
曽於たけやま系 あき系 はぎや系 かみかわ系 まつ系 さち系
肝属しらき系 なかはら系 ひらかわ系